SUSTAINABLE

 

F&Fのジュエリー制作に欠くことのできない植物の魅力を少しでもお伝えできれば幸いです。

 【 EUCALYPTUS / ユーカリ 】

オーストラリア原産、フトモモ科ユーカリ属の常緑高木です。自生地では100m程の高木になるものもあります。また種類が豊富で現在確認されているものだけでも1,000種は超していると言われ、細長い葉や丸葉など様々な品種が存在します。ユーカリは根を伸ばし水を吸い上げる力が強いことから、砂漠化した地域の緑化にも使われています。またオーストラリア先住民アボリジニーたちは、傷を癒すのにユーカリの葉を使用しました。ユーカリの葉から取れる精油は、殺菌・抗炎症・鎮痛・鎮静作用があります。 生命力に溢れる植物のひとつです。花言葉は、『再生』『新生』『記憶』

 

【 SILVER BEUNIA / シルバーブルニア 】

南アフリカ原産の低木ワイルドフラワーです。枝先で多数に分かれて銀白色の丸いつぼみをつけます。小さな突起から小さな小さなお花をたくさん咲かせます。植物とは思えない様な質感・表情がとても愛らしいので、加工はせずにそのままの表情を活かしています。温暖な気候でも力強く凛と咲き、存在感と野性味溢れる姿が魅力的です。花言葉は、『おしゃれ』『情熱』『小さな勇気』

 

【 VIBURNUM TINUS / ビバーナムティナス 】

南ヨーロッパ、地中海原産の常緑低木です。小さな淡いピンク色のつぼみをつけた後、白いお花をたくさん咲かせます。開花後に卵形の果実をつけ、緑色から赤色、そして青色へとゆっくり時間をかけて変化してゆきます。実の色は光沢のあるメタリックブルーで、植物ではとても珍しい色をしています。昔は染料としても使用されていました。また、パキスタンでは伝統的な薬効成分として使用され、葉は解熱特性を持ち、果物は下剤や胃薬として使用されてきました。花言葉は、『茶目っ気』『誓い』『私を見て』

 

【 ADENANTHERA PAVONINA / アデナンテラパヴォニナ 】

タイ原産のマメ科の落葉低木です。光沢のある朱色の実は相思相愛の実と言われ、見つけると幸せになれるとも言われています。実の大きさや重さは極めて均質で、古くから金や宝石を量る分銅の代わりに用いられていました。和名は南蛮赤小豆。その見た目から、南蛮(南方)の植物で種子の色が小豆よりも赤く美しいとの事で名付けられました。

 

【 SAPINDUS MUKOROSSI / ムクロジ 】

高さ15m以上になる落葉高木。初夏、枝先に直径5ミリメートルほどの小さな黄緑色の花がびっしりと咲きます。その後丸い果実ができ、秋に黄色く熟します。黒い種子は羽根つきのおもりに使われ、厄除けや無病息災の願いを込めて利用されてきました。また、ソープナッツとも言われ、果皮は薬用石鹸として用いられてきました。

 

【 ENTADA KOSHUNENSIS / コウシュンモダマ 】

モダマは世界中の熱帯・亜熱帯地域に30種くらいが分布する。その中でもコウシュンモダマは沖縄に分布し、マングローブや海岸近くの林に生育するマメ科の常緑蔓性木本。海外では、台湾や南太平洋にも分布し、コウシュン(恒春)の名は台湾南部の地名からきている。モダマの仲間は産地や種類により形・大きさ・色・艶に違いがありますが、「コウシュンモダマ」は「最も美しいモダマ」と言われ珍重されています。5~8月頃に白い花が開花し、その後にできる実は木質のサヤで長さが50センチくらいになります。サヤの中に豆が入っており、豆は空洞で海に浮かびながら旅をする様によく漂流します。そんな事から出逢いをもたらす豆とも言われています。

 

【 BRACHYSTEGIA / ブラキステギア 】

アフリカの熱帯地方のマメ科の樹木の一種で、そのマメを使用しています。日本ではあまり知られていませんが、アフリカではメジャーな樹木です。モザンピークやジンバブウェの切手にも描かれていました。現地では建築材などに利用されています。

 

【 MELIA AZEDARACH / センダン 】

センダンは日本では関東以西の暖地に分布する落葉高木です。初夏に花が開花し、花が散ると緑色の実がなり、秋には黄色く色づきます。実は果肉が少なく種子は可愛らしい星型をしています。弱い芳香があり、種類によっては香木として使われているものもあります。また昔から薬用植物としても知られ、果実は霜焼けなどに使われ、葉は虫除けとして使われてきました。

 

【 DELONIX REGIA / ホウオウボク 】

マダガスカル島原産のマメ科、落葉高木熱帯地方で街路樹として植えられている植物です。日本では沖縄で見られ、6月頃にはオレンジ色の綺麗な花が咲きます。咲いた花の形が中国神話の伝説の鳥「鳳凰」が飛翔しているように見える事から、ホウオウボク(鳳凰木)と名づけられました。花が咲いたあとは大きなサヤエンドウの様な実を付けます。サヤの中には沢山のマメが詰まっています。